忘備録

コンサート、展覧会、美術館などの忘備録

第131回横浜マチネーシリーズ

指揮=ヤン=ウィレム・デ・フリーント
ソプラノ=森谷真理
メゾ・ソプラノ=山下裕賀
テノール=アルヴァロ・ザンブラーノ
バス=加藤宏隆
合唱=新国立劇場合唱団(合唱指揮=三澤洋史)

ベートーヴェン交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」

 

今日のコンマスは長原さん

指揮のヤン=ウィレム・デ・フリーントは私ははじめてでしたが、今日の第九をことのほか素晴らしく思ったのは指揮者の力の気がしました

第九といえばすっかり年末、合唱のイメージだけど、合唱は四楽章だけ。第一楽章から素晴らしいし今日の第三楽章の美しかったこと!

ところで第三楽章の優しいメロディは平原綾香さんの my Classics 3 でも取り上げられています

この my Classics シリーズ、クラシックの美味しいメロディをずいぶん網羅していてお気に入りです

今年のクラシックコンサートはこれでおしまい

あとは年末のPerfumeを残すのみ

 

小林愛実 ピアノリサイタル/みなとみらいホール

シューベルト即興曲集D935 op.142

第1曲 アレグロモデラー

第2曲 アレグレット

第3曲 アンダンテ

第4曲 アレグロ・スケルツァンド

 

ショパン

ポロネーズ第7番変イ長調「幻想」op.61

即興曲第3番 変ト長調 op.51

幻想即興曲嬰ハ短調 op.66

アンダンテ・スピアナータと華麗なる大ポロネーズ

 

アンコール

シューベルトトロイメライ

ショパンノクターン20番」

 

白いドレスでアンコール2曲までお召し替えなく弾ききりました

はじめて聴いた感想は「うまい」に尽きます

大好きな「アンダンテ・スピアナータと華麗なる大ポロネーズ」など、沢山のピアニストの演奏を動画、CD、生でも色々聴いていますが、たいていどの人も少しくらい音が外れたり淀んだり、それも味ですが、小林愛実さんの演奏はそんな事全く無く繊細で正確でした

アンコールがシューベルトショパンからそれぞれというのも素敵でした

特にショパンノクターンが良かった

 

ところでみなとみらいホールの3階席を今回はじめて体験し、言いたいことがあります

3階C4列にはもう2度と席を取らない!

前が通路なので良いかと思ったら、腰高の通路壁が視界を遮り、座席に背をつけた状態ではステージが一切見えない、少し身をのりださなくてはステージ後方の客席しか見えない

なにこれ

みなとみらいホールはせんだって大規模改修が、終わったばかりなのに、これは設計ミスでは?

開演前、スタッフが入れ替わり立ち替わりやってきて身を乗り出すと危険ですと呼びかけていたけど、身を乗り出さないと何も見えません

終演後1列うしろの席に座ってみたら、ちゃんとステージ全体見えました

でも前の列の人が身を乗り出すと少し邪魔かも

音はとってもよく響いていましたが、信じられないひどい席だと思いました

第55回モーツァルトマチネー

 

今日のコンマスは小林壱成さん

ポール・メイエさんのクラリネットは小さな音も低い音も会場を満たして響き渡り、素人の私にも一流の素晴らしさをわからせてくれました

そして指揮も素晴らしかった

何度もミューザで聴いている東京交響楽団ですが、こんなに弦が鳴って聴こえたのはじめてです

全体の強弱、メリハリもわかりやすく良かった

メイエさんと継続のお約束ができたら良いのにと思ってしまったほど。

一曲目が終わり舞台上で一部椅子の並べ替えが行われているとき、一階席真ん中に今までクラリネット吹いていた団員お二人が着席

2曲目のメイエさんの吹き振り、3曲目のジュピターと鑑賞されていました

第130回横浜マチネーシリーズ

第130回横浜マチネーシリーズ

2023 11.23〈木・祝〉 14:00  横浜みなとみらいホール

指揮=小林資典
ヴァイオリン=HIMARI

ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
クライスラー:ジプシーの女
ワックスマン:カルメン幻想曲
ベルリオーズ幻想交響曲 作品14

コンマスは林さん

指揮の小林資典さん、はじめてでしたがとっても良かったです

ヴァイオリンソリストのHIMARIさんは2年前1度聴いたことがあります

最近とても評価が高いけど、その時の演奏はガッカリだったので聴き始めは斜に構えてしまいましたが、すぐに安心して聴いて良いことがわかり嬉しかったです

音もはじめは小さく、ステージに留まるくらい?でしたが、後半になるにつれ伸びやかに客席に届くようになりました

アンコールのバッハは特に良かったです

ベルリオーズ幻想交響曲は、コンマスの力なのか冒頭のヴァイオリンが際立って美しく驚きでした

フィナーレはおなじみのフレーズで全体で盛り上がり迫力に大満足です

ゴッホと静物画展 SONPO美術館

髑髏、コウモリ、燻製ニシンといった作品をはじめて見て知ることができて良かったです。

 

2点展示されていたトルソーを描いたものも水色が新鮮でした。そのうちより素敵と思った撮影不可の一点が見に行ける場所(メナード美術館)にあることも嬉しいです。

 

普段ほの暗いガラスの先に重々しく展示されている「ひまわり」が、むきだしで、鮮やかな「アイリス」と並べて展示されているのも良かった。

 

また、ゴーギャンの花や静物画が3点あるのも嬉しく、トリを飾るシャガールの大きな花束の絵画も感動的でした

ゴーギャン「花束」

 

 

 

第129回横浜マチネーシリーズ

第129回横浜マチネーシリーズ

2023 10.29〈日〉 14:00  横浜みなとみらいホール

指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
チェロ=宮田大

プロコフィエフ:交響的協奏曲 ホ短調 作品125
ハチャトゥリアンバレエ音楽「ガイーヌ」から“ゴパック” ”剣の舞” “アイシャの踊り”
       “バラの乙女の踊り” “子守歌” “レズギンカ”
ストラヴィンスキー:バレエ組曲火の鳥」(1919年版)

今日のコンマスは長原さん

チェロの宮田大さんは相変わらずの素晴らしい演奏&安定のイケオジっぷり

でもプロコフィエフは私には難しすぎた、、、

アンコールは素人にもわかりやすい素晴らしさでした

ガイーヌと火の鳥はノリノリで楽しかったです

 

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

3時間を超える長編映画

なのに全く中だるみせず最後まで集中力を保って鑑賞できた

ディカプリオとロバート・デニーロの演技力が素晴らしかったしスコセッシ監督の力量によるところも大きいのでしょう

映画を通して、知らなかったネイティブ・アメリカンの暗い歴史の一端に気づくことができて良かったです